4.推敲によって育て上げるの最近のブログ記事

「新春の風五重塔に吹き渡り東寺訪なふ人清め過ぐ」(玉章)
運動をかねて、歩いて東寺に初詣に出掛けました。暖かい日でしたが、一陣の風が吹き渡り、お清めを頂いたような気分になりました。

もう少し風の動きが出るといいですね。いい歌になります。

添削:
「新春の風ふき渡り東寺訪ふ人清め過ぎ五重塔越ゆ」(玉章)

語順を変える

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「柔らかき若葉のかげり溢れおる上宮に立てば我が身とけゆく」(がんこきよ)
数年前に写真を始めたころ、新緑の季節にカメラを持って、近郊の山に登り地元の神社の上宮に着いたとき、余りにも新緑が綺麗でその中に吸われていく様に感じました。添削宜しくお願いします。

これは数年前の、新緑の候の想い出なのですね。お作、語順を変えるとすっきりします。

添削:
「上宮に立てば若葉の柔らかきかげり溢れて我が身とけゆく」(がんこきよ)

語順

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「羊水に眠れるやうにヴェネツィアの埠頭のよひに波音を聴く」(むぎぶどう)
昨日の先生の推敲歌を素晴らしいと思いましたので、もう一首詠んでみました。 過去の体験をベースにしてはおりますが、想像をふくらませた部分もございます。日が暮れてしばらくの時間帯、 雄大でありながらも人を包み込むような運河のイメージを描きたいと思いました。

これも詠もうとされていることは短歌によく合いますが、語る順序が逆のようです。「ヴェネツィアの埠頭のよひに波音を聴」いていると 「羊水に眠れるやう」だ、と詠まれた方が、訴える力が増すでしょう。ご自分で推敲してみて下さい。

「ヴェネツィアの埠頭のよひに波音を聴けり胎児の眠れるがごと」(むぎぶどう)
ご指導ありがとうございます。先生のご指摘をふまえて推敲してみました。
短歌と関係ありませんが、帰省した妻子の後を追って私も千葉に行ってまいりました。 家内の実家で鰹と蛸の刺身を食べ、ビールも飲ませていただきました。

奥さんの実家で歓待を受けたのですね。

添削:
暮れてゆくベニスの埠頭に波音を聴きをり胎児の眠れるごとく」 (むぎぶどう)

  「秋雨のまゝに暮れ行く庭隅に
    しゅうめい菊のひともと明し
(幸乃さん2001年10月18日

白花の秋明菊が群れて咲いているあたりだけ ぼうっと ほのかに明るくみえます。 「秋明菊」と漢字にしますと 「明」の字がふたつになるのでひらがなにしてみました

”白花の秋明菊が群れて咲いているあたりだけぼうっとほのかに明るく・・・”と添え書きにあり、歌では「ひともと」(一本)となっていますね。たぶん、添え書きの方が事実なのでしょう。秋明菊をあえてひらがな表記(但し菊だけ漢字)する工夫をされましたが、効果のほどはどうですかね。(いっそのこと、菊もひらがなの方がいいでしょう。)
秋明菊という漢字は、視覚的にも美しいですね。これをひらがなにするのは勿体ないでしょう。(もちろん、音感もいいですね。)

添削・改作
「雨にはや暮れつつ暗い庭隅に秋明菊の白きむらがり」 (幸乃)

これなら奥行きも出て、いいですね。(「暗き」をあえて「暗い」としました。「白き」の「き」との重なりを避けたことと、音感を柔らかくするためです。ここだけ口語的だから作者のつぶやきのようにもとれますね。)また、「暗い」とすることで、秋明菊の白を一層印象づけようとしました。こうした操作は、あくまでも歌全体の感じからしています。
一首一首を大切に、推敲によって育て上げる、という感覚です。

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