止めについての最近のブログ記事

しらかばにはなみずきにたんぽぽは美しく咲く銀行の名前 (随真筆) と
しらかばにはなみずきまたたんぽぽが美しく咲く銀行の名に(添削歌)
ですが 「また」と使用するのは「に」を2回使用してはいけないという意味だと思いますが、「銀行の名前」が「銀行の名に」の解説をお手数ですがおねがい致します。(随真筆)

銀行の名に美しく咲いている、ということです。「名前」で切る(終わる)より余韻もありますね。

有難う御座います、いわゆる体言止めは出来るだけ避けたほうがいいということですね?(随真筆)

この歌では上に述べたようなことです。体言止めが自然な場合もあり、実際体言止めで成功している歌は結構あります。短歌は、何ごとも一首ごとに、一首全体として判断すべきものです。誤解なきように・・・。

食卓に加熱二分とメモのあり昼の一餉と妻は書きゐし」(比叡)
退職後お互いに入れ違いの事があります。帰宅後妻は不在で簡単な電子レンジの用意がしてありました。結句のゐしですが、ゐきか、ゐつか迷います。また3句と結句がダブっていますでしょうか。宜しくお願いします。なお望月の歌、添削有り難う御座いました。こんかい8回目でした。毎年開かれています。

ゐし」ですと連体形止めですね。その必然性はないのでは?「ゐき」なら終止形です。ただ「ゐつ」の方が語の流れ、語感としていいようですね。しかし、そうしたことの前に、お気付きのように「メモのあり」と「書きゐ(つ)」が重複ですね。

添削:
昼の一餉、加熱二分と食卓に妻のメモあり いづくに行きし」(比叡)

(結句ですが、奥さんの行き先はわかっているのでしょうけれど、一句分空きましたので・・・。。)

「繁繁と鳴く蝉の声夕暮れの河原の道は仄明かりして」(アン)
夕焼けの空が美しかったのですがそれはもう歌い尽くされている気がして。

初句「繁繁と」は「しげしげと」と読むのでしょうか?「鳴く」と言われれば「声」は不要では?最後が「して」と開いた表現ですから、途中で一度閉めると歌全体が締まりますね。ともかく、きれいな夕焼けを敢えて詠まず、暮れゆくほの暗い河原の道を詠まれたのはさすがですね。

添削:
「しみじみと蝉が鳴くかな夕暮の河原の道は仄明かりして」(アン)

名詞止めに注意

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コンクールに出す短歌が選べず、また質にも疑問があるので、添削もしくは応募作品三首を選んで頂きたいのですが、よろしいでしょうか?

片恋の白く流れる幻はヴァニラコークに香る南風
紙飛行機を空に重ねた白昼夢 翼に映る横顔の君
君の眼は刹那の空飛び 柔らかな黒と蒼とで舞うセレナーデ
ホームにて 天然色の 海を見る ラストシーンの 影絵の柘榴
哀しみは 隣同士に 咲かせてた 榊とレモンの 清しい暗号
行間を 飛び交う雲雀 優しげに つく嘘一つに 返した嘘が
満たされた 夏の日差しの グラスさえ 落として彼に 東京在りき
秋薄 ノートに流す 言の葉が 風に流れて 落ちる宙宇
潮騒の ザザラと笑う 山の間に 「夏は過ぎたか?」 問う人も無し
密やかな 春の真昼の 弧度法は ブレザーを着て 見ていた夢さ
はるかすみ 追いやる心 知らずして 思想の欠片が 歩み寄る君
街・風・波 出会う季節は いつだって ポケットサイズの ヒミツの永遠
青春の 暁などは 名ばかりと 呟く君が 紡ぐ鳩麦
(cream soda)
2006/07/23

10代の若々しい感性が窺える一連ですが、13首のうち9首が名詞止め。クセかな?名詞止めは余韻を残すこともあるけれど思考停止効果が大きいから、安易とも思えるほど、ここまで使うのはよくないでしょう。13首から3首を責任を持って選ぶことは出来ないし、またここはそういう場でもありません。ただ折角だから、無責任でよい、というのなら(名詞止めだけにならないように)、「行間を 飛び交う・・・」「密やかな春の真昼の・・・」「青春の暁などは・・・」あたりかな。一首ごと見ていけば手を入れたいと思うでしょうが、ここは原則的には一度に一首の投稿をお願いしています。了解して欲しいですね。ただ、全体をざっと読んでみて、才能を感じます。是非作歌を続けていって欲しいです。

添削例:
「行間を飛び交う雲雀の優しさよ一つの嘘に返した嘘の」(cream soda)
「ひそやかな春の真昼の弧度法がブレザーのまま見る夢を剪る」(cream soda)
「青春の夜明けの門など名ばかりねと呟く君が紡ぐ鳩麦」(cream soda)

「花も無く一面緑の寺庭に水琴窟の音だけ響く」(紗柚2006/07/09)

最近時間を見つけてよく京都のお寺めぐりをします。京都生まれなのにあまりにも行ったことのないところが多く自分でもあきれています。主に季節の花を見るのが目的なのですが先日訪れたお寺には花は咲いていませんでした。先月初めまでは皐月が見ごろだったようですが今は緑オンリーです。苔、青楓,竹薮。少しずつ濃さの違う緑が雨上がりにしっとりとしてきれいでした。水琴窟の音が印象的でした。花が咲き乱れていたらこれほどまでに水琴窟の音が心に響かなかったかも知れません。

たとえ宗教心はなくても、お寺や神社に佇みますと、おのずから心が洗われる思いがするものですね。それは信心の萌芽なのかもしれませんが、われわれの場合はその場から離れて娑婆に戻りますと元の木阿弥・・・。お作ほとんどいいのですが、結句「音だけ響く」がやや安易に流れていて惜しいです。

添削:
「花消えて緑あふるる寺庭に水琴窟の音の涼しさ」(紗柚)

余韻を持たせる

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「待ち遠し梅雨明け十日の好天気週間予報にその兆し無し」 (クマ親父 2006/07/13

なかなか梅雨が明けません、登山者の間では梅雨明け十日といって一年で天候が安定している時期で夏山登山に最適だといわれています、私も18日には明けるだろうと予測して五日間ほど休みを取っていたのですが、来週も梅雨は明けそうもありません。

7月も半ばですが、梅雨明けの気配はないですね。今日などこちらは一応晴れて気温34℃を超えているようですが、大変蒸し暑く、「梅雨明け十日の好天気」はまだまだ先のようです。

「待ち遠し梅雨明け十日の好天気週間予報にその兆し無く」(クマ親父)

名詞止め

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「たたなわる山の落ち合うひとところ長く留まる晩秋の霧」 (葉月さん2002年11月18日

山岳部では、気圧の関係でこうした情景が時々見られますね。歌として、ほとんどいいですね。

添削:
「畳(たたな)はり落ち合ふ山の窪み地に永く留まる晩秋の霧」 (葉月)

結句、名詞止めとなっています。これを「晩秋の霧永く留まる」とすることも出来ますが(動詞で止めること)、その時は(擬人化法で)意志をもって霧がそこに留まるニュアンスが出ます。霧が(自然に)動かないでいる様を表現するには、思考停止効果を含む名詞止めがいいですね。そこまで分かって名詞止めされたとしたら、歌をかなり永くやっておられる証拠です。もっとも、この問題は微妙で、作者の好みも関係しますが。)

中途半端になる

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「打ち寄する波のうねりに鴎二羽身を任せつつ光り輝く」(白嶺さん2002年10月11日

結句の連用形止めのことですが、元歌のままでは余韻というより中途半端な感じがします

「打ち寄する波のうねりに鴎二羽身を任せをり光り輝きて」

ならいいですね。つまり、途中で一旦閉じておくわけです。「輝き」で止めるなら、むしろ

「打ち寄する波のうねりに鴎二羽光り輝き身を任せをり」
あるいは、

「打ち寄する波のうねりに鴎二羽光り輝くその身任せて」

となるでしょう。

添削:
「鴎二羽打ち寄る波に身を任せ輝きながら共にうねりぬ」 (白嶺)

 気丈夫に居酒屋(みせ)を守りし女将(おかみ)なれど
 肺炎病みて寂しき言葉          (迷倫さん
2002年

いつも快活な女主人ですが、肺炎を患らったとたん意外に弱音を吐きました。
終句は「言葉寂しき」の方が流れが良さそうですが「言葉」を強調するため敢えて体言止めにして見ましたが如何でしょうか?

現にまだ「みせ」を守っておられるのですか、それとも病気のため店じまいされたのですか?「守りし」は過去形です。病気のため休店であるとしても、少なくとも「みせ」はいつでも再開できるようになっているのですね。「寂しき言葉」か「言葉寂しき」か、ということですが、その前に、その言葉(弱音)が何なのか、断片でもいいですから、具体的に言われた方がよほど効果があります。
 一般に、名詞ないし体言止めは、思考を停止させます。余韻を封じ込める感じになります。その壁をなお乗り越えて余韻を残すには、言葉の斡旋上の技量がそれなりに要求されます。用言止めでは、動きがつづくので、比較的余韻を残せ易いと言えます。

添削:
「居酒屋の明るく気丈な女将(おかみ)にして肺炎病めば急に弱音吐く」 (迷倫)

尻切れトンボ?

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「緑茂る公園のほぼ真中に居る鳩を追い子らと共に」 (沙子さん2002年6月10日

鳩はすっかり人に慣れていて、人が近づいても平気ですね。神社や公園の鳩は特にそのようです。日本では平和のシンボルとして大事にされますからね。一方で、団地などでは鳩の糞公害が問題になっていますが。あおぎりの職場でもそうで、建物全部を白い網で覆うなどして、鳩が寄れないように防御したりしているのですよ。
 この歌、後半が尻切れトンボみたいですね。 

添削:
「鳩らまた公園中央占めるので子らと一緒に追いかけごっこ」 (沙子)

初心者なのに、体言止め(?)のような表現を使うのは難しいですよね。なるほど、こうすると私の思ってたことがきちんと歌になっている感じです。

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