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お月見歌会へのご参加ありがとうございました。 残念ながら台風の影響で名月を眺めることの出来なかった地域も多かったようですが、たくさんのご投歌をありがとうございました。どうぞよろしければ「私の歌はこれです」と名乗りを上げてください!雑談室に書き込んで下さると嬉しいですしメールでも結構です。最後になりましたが昨年このお月見歌会をご提案下さったnoriさん、今年促して下さった泰女さんに感謝致します。勿論ご参加くださった皆様にも!そして素敵なお月様の絵をご提供下さったるつさんありがとうございました。 sutekina |
| 95首のお歌をありがとうございました。申告通りに作者のお名前を書かせて頂いたつもりですが記入の間違いなど何か疑問の点などございましたらメールでお知らせ下さい。 | |
| 中秋の空にかがやく月の下果てなき戦に暮るる国あり | 7 票 | 華雪 |
| いつか来る別れおもひてうかららと今日の満月ながくみてゐし | 7 票 | アン |
| 蜘蛛の巣は大きく張りて白々と満月の夜の獲物を待ちぬ | 7 票 | 紗奈 |
| 渋滞を抜けてアクセルふかしつつ角を曲がればふいに満月 | 7 票 | nanami |
| 眼を病みて癒えるを信じ北陸路通う列車の窓に十五夜 | 6 票 | 豊子 |
| 手水鉢ヒシャクの先が壊したる満月歪みさざなみに揺る | 6 票 | 桐子 |
| 指先で君の鎖骨を撫でながら窓越しに見る満月の終わり | 6 票 | nanami |
| いずくにか君の声するここちして光の落つる十五夜に佇つ | 5 票 | |
| 思いよせ十五夜の月待ちおれば雲の切れ間に明り漏れくる | 5 票 | |
| 帰り道バギーに吾子の目を覚まし「あ」と指させるまんまるの月 | 5 票 | 桐子 |
| なにゆゑに「豊かの海」ぞ わが心映して侘びし月の面(おもて)は | 5 票 | 迷倫 |
| 月を愛で語らうことも少なくて残虐のみが映ゆる長月 | 5 票 | |
| 「月夜だよ」海を隔てた君からのメールに真昼の空仰ぎ見る | 5 票 | るつ |
| 君からの<ナシノツブテ>が返事だと月の見えない十五夜に知る | 5 票 | 雛鳥 |
| 愛さるる幸せ知らず捨て犬の漁るすがたに月明さびし | 5 票 | 桐子 |
| 満月のこぼす雫が咲かすらむめぐる季節の黄なる花々 | 4 票 | 桐子 |
| こっそりと置いてゆかれし餌に群れる野良猫たちに月あかりせり | 4 票 | アン |
| 幸せを疑わずゐしをさな児とけんけんぱっぱ月の照らせる | 4 票 | アン |
| 歳重ね仰ぐ月の面(も)来し方の悲喜交々が浮かびては消ゆ | 4 票 | 桐子 |
| 濃きみどりなだるる山を十五夜の月明りほのと染め始めたり | 4 票 | |
| 永遠に三日月のままでいたいけど無理ならいっそブーメランになる | 3 票 | 雛鳥 |
| 「三方」に飾りし祖母の十五夜を偲べば来鳴く夜のこおろぎ | 3 票 | 紗奈 |
| とぎれつつ鳴くこほろぎの声さびて冴えたる月の見えかくれする | 3 票 | 華雪母 |
| 陽だまりの中は和しつつ鳴く虫も今宵はひそと月みるらんか | 3 票 | 華雪母 |
| 家目指すわれより急ぎてわが影が一歩先ゆく満月の道 | 3 票 | 桐子 |
| 満月が空のどこかにあったならあの日サヨナラできていたはず | 3 票 | 雛鳥 |
| 月見酒独り酌みたし古寺の濡れ縁に座し雑念払ひ | 3 票 | 桐子 |
| ひたぶるに母にあいたきあかあかと満月我を照らしゐるとき | 3 票 | アン |
| お月見にお供え団子も花もなし子等巣立ちたり縁側広し | 3 票 | ゆう子 |
| 月覆ふ雲よ走れと鳴きしきる虫の音空し十五夜の雨 | 3 票 | |
| 泊らずに帰りゆく息子の車影月光を宿ししづかに遠のく | 3 票 | 紗奈 |
| 煌煌と照る中秋の月映すテレビに見入る雨音耳に | 3 票 | がんてつ |
| 中秋の月高層のビルの端にかかり吾の影淡く揺れゆく | 3 票 | がんてつ |
| あの月を眺めて涙したことを悔やむことなく明日を生きよう | 3 票 | |
| 束の間の名月拝み身の穢れ洗い流せる訳もあらねど | 3 票 | |
| 輝ける月にひととき抱かれなん手足のばして恋は終りぬ | 3 票 | 紗奈 |
| あの宵にこの満月の輝きがあればと思う遠き吾が過去 | 3 票 | 紗奈 |
| 歌会の名月を詠む歓びや充足有りて仕舞い湯を抜く | 3 票 | 紗奈 |
| 小夜更けて立待ち月の窓明り箪笥の奥の箱を出し来ぬ | 3 票 | 紗奈 |
| 十三夜夫に告げられあほぎ見る狭き空にも月は出にけり | 2 票 | 豊子 |
| うす雲に見え隠れする名月のこの世を憂ふベールにみえて | 2 票 | 遊起 |
| 水草のかげに眠れる魚らを照らして満月中天を過ぐ | 2 票 | 桐子 |
| 濡れ縁で子と並び見る満月に古きお伽の噺を聞かす | 2 票 | 桐子 |
| いま子等は遠くにありて中空に童画のような満月浮かぶ | 2 票 | アン |
| 諍いのはじまり些細なことばかり水面(みなも)の月を指でこはしつつ | 2 票 | 桐子 |
| 嫁の持つスーパー袋に覗きゐるヘソ餅のかお今宵満月 | 2 票 | 桐子 |
| 月よりの黄なる雫に色増して月見草花今宵も咲きぬ | 2 票 | 桐子 |
| 造成時庭に残しし一株のススキを花瓶に月の出を待つ | 2 票 | 桐子 |
| 岩戸たてしとしと雨音聞きながら月はゆっくりやすらぎの夜 | 2 票 | 桐子 |
| 「お待ちどう」と言ふがごとくに群雲の湖(うみ)に写りし今宵の満月 | 2 票 | |
| 花びらのような女の孫見送りて空を仰げば無月の帳<とばり> | 2 票 | 紗奈 |
| 満月の夜のコンビニにうず高く積まるる団子の明日を悲しむ | 2 票 | るつ |
| 思い出になりゆく月を願う時闇夜に泣けり手折りし尾花 | 2 票 | 紗奈 |
| 電話終へつきたる嘘が嘘を呼ぶ嘆きに聞ゆ月の雫よ | 2 票 | 紗奈 |
| 怖いほど静まり返るこの宵に聴こえ来曲は やはり月光 | 2 票 | 風花 |
| 手をり来しすすき飾りて見えぬ月しのぶ心に仲秋の夜更ける | 2 票 | |
| 古代より魅せられし女数多いて今宵も昇る十五夜の月 | 2 票 | 風花 |
| 消灯し窓辺によりてハモニカを吹く影照らす中秋の月 | 2 票 | 桐子 |
| 十六夜の月入り残る空蒼く嵐を追ふや白雲翔けゆく | 2 票 | がんてつ |
| 恋焦がれ逢瀬今宵と身をやつす立待月の夜更けしそらに | 2 票 | がんてつ |
| 月を観て綺麗と愛でれば良いものを狼男なんて何故思い出す | 2 票 | |
| 手づくりで屏風仕立てて和歌を貼る立待月の輝きの中 | 2 票 | 遊起 |
| 1920s mooner達が騒ぎ出す今日はfullmoon月に見つかるぞ! | 2 票 | nanami |
| 悲しみや怒りや不安憎しみもホッと和らぐ月光の下 | 1 票 | |
| あの満月(つき)は見上ぐる人々夫々の想ひの丈を映して浮かぶ | 1 票 | がんてつ |
| 十五夜に月は見えねど去年(こぞ)の今日受けたる幸は胸に留まる | 1 票 | |
| 秋雨の上がりた空の真東に光り増しつつ昇る満月 | 1 票 | 紗奈 |
| 石狩を流れる河の淵さえも呑めずに映す月のおおきさ | 1 票 | 華雪 |
| 仰ぎ見て雨落つ空に去年(こぞ)思ふ煌々照らす月影恋し | 1 票 | |
| 満月に女孫はすっぽり包まれて兔は月にいないと話す | 1 票 | 紗奈 |
| 重ね雲ひとつ流れてまた一つ満月まるきこころ安らぐ | 1 票 | 紗奈 |
| 十五夜に母はヘソ餅子はススキわたしは飾る部屋の縁先 | 1 票 | 桐子 |
| 昇る月入院中のベットからとらえたと言う写真で月見す | 1 票 | ゆう子 |
| 仲秋の雲の向こふに在るはずの微笑み浮かぶ月の恋しき | 1 票 | |
| 十五夜に想い重ねて頬濡らし仰ぎ見る空雨は優しく | 1 票 | |
| 十五夜の月の雫の滴れば武蔵野の地はことに艶めく | 1 票 | 風花 |
| 不投稿気遣う文にいざなわれ見上げた空に十六夜の月 | 1 票 | |
| 山の彼方昇る望月雲間にありて首を傾け家路に向かふ | 1 票 | |
| 海原の沖行く船の漁火にラブコールする十五夜の月 | 1 票 | |
| 散る萩の花のひとひら輝きぬ友が描きし満月に酔う | 1 票 | ゆう子 |
| 虫の音がひときわ高き秋の宵に水面に月と菊競ひ合ふ | 1 票 | |
| 君の今と私の今は交差せず螺旋描いて月光の中 | 1 票 | 雛鳥 |
| 意地悪な月を隠した雨雲にコオロギ鳴きて何か淋しい | 1 票 | 九里多朗 |
| ぬばたまの帷降りぬる十五夜の尾花むなしく鈴虫ぞ鳴く | 1 票 | |
| 何故にそれほどまでに身を隠す焦がれる我に十六夜の月 | 1 票 | がんてつ |
| 五夜を選びて月は雲隠れ今宵水面に人魚は見えず | 1 票 | |
| 十五夜を選びて月は雲隠れ今宵の逢瀬知るや知らずや | 1 票 | |
| ひと日暮れ雨雲残り月の雨二千円札に見る月の宴 | 1 票 | 紗奈 |
| 「須磨の月見せてあげる」と言った男<ひと>老い重ねしも心の隅に | 1 票 | 紗奈 |
| 夢に見る色は何いろ まろやかな夢を解くがに月は満ちをり | 1 票 | |
| 寝返りす吾子の餅のやうな腕押し付けられるを待ち伏す月夜 | 1 票 | |
| 銀色に水面輝きさざめきて月夜の海は夢幻泡影 | 1 票 | |
| 静寂のひとり居の中歌を詠む張り詰めた胸ほぐす満月 | 1 票 | 紗奈 |
| 濡れしづむ夕べの屋根に輝きて今宵立ち待ち月照り渡る | 1 票 | 紗奈 |
| 虫の音を聞きつつ待てば東空に立待月はゆぅるりと出る | 1 票 |